家は一度買ったら一生住み続けることがほとんどですが、新築・リフォームで、その一生をともにする屋根を決めるのは難しい話です。デザインで決定してしまいがちな屋根の形ですが、屋根の種類は家の寿命に大きな影響を及ぼす可能性があります。

そのため、デザイン面からみる屋根の形だけでなく、素材にもこだわり、両者の組み合わせを決める過程が必要です。屋根の種類には越屋根、入母屋屋根、招き屋根、方形屋根などがあります。屋根選びに当たっては、基礎知識を知っておくとスムーズに進みます。この記事では、主要な屋根である切妻屋根、片流れ屋根、寄棟屋根という三つについて説明していきます。

切妻屋根・片流れ屋根・寄棟屋根。それぞれの特徴とは？切妻屋根とは、四角い建物に三角の屋根が乗った形状です。屋根頂上部（大棟）から野地板下方へ2面にわたり伸びる形で屋根を構成しています。シンプルな構造で、耐久性が高く、雨漏りが発生しにくいという特徴があります。片流れ屋根は、棟に沿って切妻屋根を真っ二つに切ったような形をしており、ほとんど1枚屋根のため、工事が容易でコストも抑えることができます。しかし、ゲリラ豪雨等に見舞われると、雨が一気に雨樋に流れ込む可能性があります。寄棟屋根とは、屋根の頂点から四方に屋根面が分かれている屋根です。雨漏りが起こると、棟板金のメンテナンスが大事になることがあります。

屋根の構造が複雑な場合、壁からの漏水が起きると、大工事が必要になってしまいます。それは費用がかさみ、更なるメンテナンスをも要求するものです。家の立地も、その家に適切な屋根を決める要素の一つです。周辺地域や屋根の種類への理解を深め、最適な屋根を設置しましょう。住宅の専門家に相談し、理想の屋根を手に入れましょう。

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