最近の住宅はほとんどバリアフリーを考慮して作られているので、ここではそれ以外で新築時に取り入れておきたい工夫をご紹介します。
廊下の幅を広くする

車椅子で移動することを考えるなら、廊下を広くしておくことや階段に昇降機を付けられるだけのスペースを確保しておくとよいでしょう。
車椅子で廊下を通るには、120cmの幅が必要です。また車椅子の方向を変えるためには150cm以上の幅が必要になります。
トイレのドアは引き戸にする

冬の時期になると、寒さが原因でトイレの中で脳卒中や心筋梗塞で倒れてしまう高齢者が増えます。
寒さ対策としてトイレ内にヒーターを取り付けておくのもよいでしょう。
とはいえ、万が一倒れてしまったときのことも考えて、トイレのドアは引き戸にしておくことをおすすめします。引き戸であればトイレ内で倒れてしまってもドアが開けられますし、仮に車椅子に乗るようになっても楽に出入りが可能です。
天井を補強しておく
体の状態によってはトイレやお風呂への移動の際に釣り上げ式のリフトを使用する場合もあります。リフトの利用は取り付けた天井や壁に大きな負荷がかかるため、将来リフトを取り入れる可能性がある場合には、あらかじめ天井や壁の補強をしておくと導入するときにスムーズです。
リビング横に和室をつくる
もしも寝たきりで自宅介護をすることになった場合、リビングの横に間仕切りで仕切れる和室があると便利です。
介護する側もすぐお世話をすることができますし、介護される側にとっても、独立した個室で過ごすより家族とつながりを持つことができたほうがいいですよね。間仕切りで仕切ることができれば、来客時にもプライバシーを気にせず過ごせるので安心です。