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老後を考えた家づくりを。新築時に取り入れておきたいこと
老後を考えた家づくりを。新築時に取り入れておきたいこと
もしもマイホームを建てるなら、若いうちはもちろん、老後にも暮らしやすい家にしたいと思いますよね。
我々の生活は、年齢を重ねるごとに日々変化していくもの。子供が成長し家を出て独立する、定年になり職場を退職するなど、これまでの生活が変わるタイミングで、住んできた家のことを再検討する方も多くいらっしゃいます。
特に老後の暮らしは、若いときの生活スタイルとは違ってきますので、老後のことも考えた家づくりをしていくことが大切です。
今回は、のちの介護リフォームも踏まえて考える家づくりについて紹介します。
家を建てる際に整えておくべきこと
家を建てるときは、将来介護が必要となる可能性があることも頭に入れておかなければなりません。
しかし、新築時から介護に必要なものをすべて導入しておく必要はありません。いつか設備が必要になった時にスムーズに取り入れられるよう、後から変更が大変になる部分をあらかじめ取り入れておきましょう。
歳をとると、若いときよりも足腰が弱くなってきます。身体能力の低下は、そのまま生活の仕方に関係してきますので、体の負担を減らす家づくりが大事になります。
健康な時には気にもならなかった段差につまずくようになったり、階段の上り下りがきつくなったりすることはもちろんですが、廊下の幅が狭いために車椅子では入れないということも起こり得ます。
それは加齢だけに限らず、例えばパーキンソン病などの疾患が原因でそのような状況となることもあるのです。
住環境を整えておくと、一人で出来る事、または少ない介助で出来る事が増え、本人も家族も、より楽に生活できます。
したがって、生活スタイルの変化や加齢による体の動作の変化を考慮した設備を導入しておくことで、何度もリフォームすることなく快適に過ごすことができます。
老後を考えた間取りの工夫
最近の住宅はほとんどバリアフリーを考慮して作られているので、ここではそれ以外で新築時に取り入れておきたい工夫をご紹介します。
廊下の幅を広くする
車椅子で移動することを考えるなら、廊下を広くしておくことや階段に昇降機を付けられるだけのスペースを確保しておくとよいでしょう。
車椅子で廊下を通るには、120cmの幅が必要です。また車椅子の方向を変えるためには150cm以上の幅が必要になります。
トイレのドアは引き戸にする
冬の時期になると、寒さが原因でトイレの中で脳卒中や心筋梗塞で倒れてしまう高齢者が増えます。寒さ対策としてトイレ内にヒーターを取り付けておくのもよいでしょう。
とはいえ、万が一倒れてしまったときのことも考えて、トイレのドアは引き戸にしておくことをおすすめします。引き戸であればトイレ内で倒れてしまってもドアが開けられますし、仮に車椅子に乗るようになっても楽に出入りが可能です。
天井を補強しておく
体の状態によってはトイレやお風呂への移動の際に釣り上げ式のリフトを使用する場合もあります。リフトの利用は取り付けた天井や壁に大きな負荷がかかるため、将来リフトを取り入れる可能性がある場合には、あらかじめ天井や壁の補強をしておくと導入するときにスムーズです。
リビング横に和室をつくる
もしも寝たきりで自宅介護をすることになった場合、リビングの横に間仕切りで仕切れる和室があると便利です。
介護する側もすぐお世話をすることができますし、介護される側にとっても、独立した個室で過ごすより家族とつながりを持つことができたほうがいいですよね。間仕切りで仕切ることができれば、来客時にもプライバシーを気にせず過ごせるので安心です。
老後の備えで注意するポイント
手すりの位置
高齢者になったときに使うだろうと、廊下やトイレ、お風呂などの手すりをあらかじめ取り付けておく場合は注意が必要です。
手すりは、介護される人の身長によって最適な高さが違いますし、もしかすると疾患により効き手が変わることも考えられます。また、それほど必要のない状態で要介護度の高い人向けの設備を利用していると、まだ問題のない部分まで能力が衰えてしまう可能性もあります。
介護を受ける方の心理的負担を考えよう
将来を考えた備えは大切ですが、先のことはできるだけ想像したくないと思う人には、心理的な負担が大きいもの。
「備えあれば憂いなし」とはよく言いますが、特に進行性の疾患などを抱えている方にとっては、その備えを実際に役立てる日がくることに不安を感じているはずですよね。加齢や進行性疾患で将来介護が必要なことがわかっている場合は、介護を受ける方の気持ちに配慮することが大切です。
まとめ
介護のための住宅設計には、専門的な知識が必要になります。
将来大掛かりなリフォームが必要にならないようにするために、新築時にできる工夫はできるだけ取り入れておくとよいでしょう。
注文住宅なら、建築のプロと一緒に将来の老後を考えた家を建てることができます。
アールグラフではお施主様の夢のマイホームの実現に、誠実に向き合いサポートいたします。お悩みご相談があればお気軽にご相談ください!