和室には、心を落ち着かせリラックスさせてくれるという大きな魅力がありますが、魅力はそれだけではありません。
和室の畳に使われているい草には、湿度調整、空気清浄、リラックス効果などがあるのをご存じでしょうか。
湿度を調整する
い草は、部屋の湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥してくると水分を放出します。
また、気密性の高い住宅では、年間を通じて部屋を快適にしてくれます。このことから、い草は人に優しい素材ということがわかるでしょう。
空気をキレイにする
い草には空気中の二酸化窒素やホルムアルデヒドを吸収して空気をキレイにする効果があります。
また、汗や体のにおいの元となるアンモニアや酢酸の臭みを消してくれます。
リラックス効果がある
い草に含まれるフィトンチッドという成分は、樹木から放出される成分です。これは森林浴の香りの成分なので、癒しや安らぎを与える効果があります。
畳の部屋でも同じ効果を発揮しますので、和室がない場合は置き畳(天然の畳表を使っているもの)をリビングに敷くことや、畳表を織る前のい草の原草を花瓶にさして玄関やリビングに置くだけでも効果があります。
断熱性・保温性がある
い草の断面はスポンジ状になっており空気を多く含んでいるため、熱を伝えにくい性質です。
そのため、い草には断熱性や保温性の効果があり、寒い日は外の冷たい空気を遮ってくれます。また、暑い日にはい草が含む空気によって暑さを遮断する効果も発揮します。
音を吸収してくれる
い草には適度な弾力性があるので、音を吸収して周りの音を和らげる吸音効果があります。特に小さなお子様がバタバタ走り回ったり転んだりしても、和室であれば音が響くことをそれほど気にせずにすみます。
畳スペースは子供の遊び場としても適しているのです。