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将来を見据えた収納計画|WIC・SICの可変性という視点
WIC(ウォークインクローゼット)やSIC(シューズインクローゼット)は、今の暮らしに合わせて設計しただけでは、数年後に使いにくくなってしまうことがあります。
子どもの成長や独立、暮らし方の変化によって、収納したいものやその量は少しずつ変わっていくものです。
今回は、なぜ収納計画に「可変性」の視点が必要なのかを整理し、ライフステージ別の変化や、可変性を持たせるための具体的な設計の工夫についてお伝えします。
打ち合わせで伝えたいポイントもご紹介しますので、長く使いやすい収納を計画したい方の参考になれば幸いです。

なぜ収納計画に可変性の視点が必要なのか
まずは、なぜ「今の暮らし」だけを基準に収納を決めてしまうと後悔しやすいのか、その理由を整理しておきましょう。
ライフステージによって収納ニーズが変わる理由
家族の年齢や暮らし方は、時間とともに変化していきます。
子育て期にはベビー用品や子ども服が増え、子どもが成長すればスポーツ用品やランドセルなど、収納したいものの種類も変わってくるでしょう。
さらに独立や親との同居、老後の暮らしなど、長い時間軸で見ると、家族構成そのものが変わる可能性も十分に考えられます。
一度作った収納は変更しにくいという事実
WIC・SICは壁や棚の位置を固定して作られることが多く、入居後に大きく変更するには工事が必要になります。
可動棚を選んでいなかった場合、棚の高さを変えるだけでも思った以上に手間がかかってしまうことがあるのです。
このように、最初の設計段階で可変性を考慮しておくかどうかで、将来の使いやすさが大きく変わってきます。
可変性を考えないことで起こりやすい後悔
固定された棚やハンガーパイプのみで設計してしまうと、収納したいものの変化に対応できず、結果的にWIC・SICの外に物があふれてしまうケースも見られます。
- 1 棚の高さが合わなくなる
子ども用品から大人用品に変わると、必要な棚の高さや奥行きも変わってきます。 - 2 用途を変えられない
衣類収納として作った空間を、他の用途に転用しづらいという声も少なくありません。
こうした後悔を避けるためには、設計段階から将来の変化を見据えておくことが大切です。

ライフステージ別に見る収納ニーズの変化
具体的に、どのタイミングでどのような収納ニーズの変化が起こりやすいのかを見ていきましょう。
子育て期に増えるもの
子育て期は、ベビーカーやおむつのストック、子ども服など、かさばるものが一気に増える時期です。
SICには外遊び道具や自転車、WICには季節ごとに買い替える子ども服の収納スペースが必要になってくるでしょう。
子どもの成長・独立で変わるもの
子どもが成長すると、部活動の道具や学用品など、必要な収納の種類が変化していきます。
さらに独立する時期になると、それまで子ども用に確保していたスペースが空くため、夫婦の趣味用品やシーズンオフの家電収納など、別の使い方に転用できる余地があると便利です。
シニア期に見直したいもの
シニア期になると、体力面から高い位置の棚が使いにくくなったり、持ち物自体を減らしていく方も多くなります。
手の届く範囲に収納をまとめられるよう、棚の高さを調整しやすい設計にしておくと、暮らしの変化にも対応しやすくなるでしょう。

可変性を持たせるための設計の工夫
ライフステージの変化を見据えて、具体的にどのような設計の工夫を取り入れれば良いのかをご紹介します。
可動棚・可動ハンガーパイプを選ぶ
固定棚ではなく、高さを変更できる可動棚やハンガーパイプを選んでおくことで、収納するものの変化に合わせて調整しやすくなります。
- 1 可動棚のメリット
子ども用品から大人用品まで、収納するものの高さに合わせて自由に調整できます。 - 2 可動ハンガーパイプのメリット
シーズンごとの衣類の長さに合わせて、パイプの高さを変えられる点が便利です。
初期費用はやや高くなる傾向がありますが、長期的な使いやすさを考えると検討する価値があるでしょう。
下地補強で将来の変更に備える
壁の中に補強用の下地をあらかじめ入れておくことで、将来的に棚を追加したり、位置を変更したりする工事がしやすくなります。目に見えない部分ですが、後からの変更コストを大きく左右する重要な工夫です。
打ち合わせの際に「将来棚を増やす可能性がある」と伝えておけば、下地補強の位置を検討してもらいやすくなるはずです。
間仕切りや用途転用のしやすさを考える
WICやSICを設計する際、将来的に他の用途へ転用できる可能性も視野に入れておくと安心です。
子どもの独立後に趣味の部屋として使えるよう、簡易的な間仕切りで区切れる設計にしておくのも一つの方法でしょう。
収納専用として固めすぎず、多少の余白を持たせておくことが、長く使い続けるためのポイントになってきます。
打ち合わせで伝えたい可変性の要望
将来を見据えた収納計画を実現するには、打ち合わせの段階でしっかりと要望を伝えておく必要があります。
今と将来、両方の暮らしを伝える
「今、収納したいもの」だけでなく、「将来こう変わっていく可能性がある」という見通しも合わせて伝えることが大切です。
子どもの年齢や将来の家族構成の変化などを共有しておくと、可変性を意識した提案を受けやすくなるでしょう。
コストと可変性のバランスを相談する
可変性を持たせる工夫には、多少のコストがかかる場合があります。すべてを可変にする必要はなく、優先度の高い部分から取り入れることも一つの考え方です。
- 1 優先したい部分
将来変化が予想される場所には可動棚や下地補強を優先的に取り入れましょう。 - 2 固定でも良い部分
変化の少ない部分は、標準的な仕様でコストを抑えるという判断もできます。
建築家や工務店と相談しながら、費用と可変性のバランスを見極めていくことをおすすめします。
まとめ
WIC・SICは、今の暮らしだけでなく、将来のライフステージの変化まで見据えて計画することで、長く使いやすい収納スペースになります。
可動棚や下地補強、用途転用のしやすさといった工夫を取り入れることで、暮らしの変化にも柔軟に対応できるでしょう。
打ち合わせの際は、今の要望だけでなく将来の見通しも伝えることで、無理のない範囲で可変性を取り入れた提案を受けやすくなります。
収納計画に可変性を持たせたいとお考えの方は、家族の将来像を整理したうえで、早めに専門家へ相談してみることをおすすめします。
私たちR-GRAPHでは、ただおしゃれな家ではなく、利便性も高く、収納量もしっかりした家を施工してきました。
見学会やイベントなども開催していますので、お気軽にご相談ください。



