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吹き抜けの家は寒い?暑い?原因と快適に暮らすための対策
家づくりにおいて、多くの方が憧れるのが「吹き抜け」のある空間です。
天井が高く、光がたっぷり差し込む開放的な空間は、家全体に明るさと広がりをもたらしてくれます。
また、家族の気配を感じやすくなる点も人気の理由のひとつです。
ただその一方で、「冷暖房が効きにくいのでは?」「光熱費が高くなりそう…」といった心配の声も少なくありません。
実は、設計段階でしっかりと工夫すれば、吹き抜けの開放感と冷暖房の効率はどちらも叶えられます。
今回は、家づくりを検討中の方にぜひ知っておいてほしい「吹き抜けと冷暖房の関係」について、わかりやすくご紹介していきます。
吹き抜けと冷暖房の相性を理解する
吹き抜けは、空間に開放感や明るさをもたらしてくれる魅力的な間取りです。
とはいえ、「冷暖房の効きにくさが気になる」という声もよく聞きます。
確かに吹き抜けには、広い空間ゆえに温度を均一に保ちにくく、特に冬は暖かい空気が上に逃げやすいという特性があります。
しかし、設計段階でしっかりと工夫すれば対策が可能なのです。
・断熱性能をしっかり確保する
まず大切なのが、断熱性能を高めることです。
壁・床・天井にしっかりと断熱材を入れておけば、外からの熱の出入りを抑えられます。
特に吹き抜け部分の窓には、複層ガラスやLow-Eガラスなど断熱性の高いものを選ぶことをおすすめします。
・空気を循環させる仕組みを取り入れる
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいため、吹き抜け空間では空気の流れを意識することもポイントです。
シーリングファンを使えば、冬は上にたまった暖気を下へ、夏は涼しい空気を全体に広げられます。
1階と2階の温度差をやわらげるのにも効果的です。
・冷暖房設備は空間に合わせて選ぶ
設備選びにも少し工夫をしましょう。
例えば床暖房は、吹き抜けのように天井が高い空間でもしっかりと足元から温めてくれるので相性が良いです。
エアコンを設置する場合は、高い位置から広い範囲に風を送れるものを選んだり、複数台を適切に配置したりすると、快適な温度を維持しやすくなります。
開放感と快適さを両立させるには?
吹き抜けの魅力を活かしながらも快適な室温を保つためには、設計時でのいくつかの工夫がポイントになります。
・ゾーニングで空間にメリハリを
吹き抜け部分とそれ以外の部屋をうまくゾーニングすると、冷暖房の効率が高まります。
例えば、リビングに吹き抜けを設けつつ、寝室や個室は通常の天井高にしておけば、開放感と省エネのバランスが取りやすくなるでしょう。
・可動式の間仕切りで柔軟に調整
季節によって空間の使い方を変えたいときは、可動式の間仕切りが便利です。
冬は仕切って暖かさを保ち、夏は開放して風を通すことで、過ごしやすい環境がつくれます。
用途によっても空間を切り替えられるのが魅力です。
・自然の力をうまく活かす
高窓や吹き抜けの位置を工夫すれば、自然換気によって室温調整がしやすくなります。
夏は煙突効果で熱気を逃がし、冬は太陽の光を取り込んであたたかさを。
冷暖房機器に頼りすぎず、自然の力も上手に取り入れていきましょう。
まとめ
家族全員が長く快適に暮らすためには、室内の温度管理は非常に重要なポイントです。
吹き抜けと冷暖房の相性は、設計段階でしっかりと計画すれば十分に改善できます。
断熱性を高めたり、空気の流れを意識したりと、さまざまな工夫を組み合わせることで、開放感と快適さの両立が叶います。
注文住宅を検討している方は、吹き抜けと冷暖房のバランスについて、早い段階から専門家と相談しておきましょう。
アールグラフではお施主様の夢のマイホームの実現に、誠実に向き合いサポートいたします。
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