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2025/05/04

子どもから高齢者まで安心!家族みんなに優しい手すりの選び方

子どもから高齢者まで安心!家族みんなに優しい手すりの選び方

家づくりを考えるうえで、誰もが安全に暮らせる空間を整えることはとても大切です。

特に、小さなお子さんや高齢のご家族がいる場合は、日々の生活に配慮した設計が求められます。

そのひとつが手すりの工夫です。

手すりは安全を補助するという役割だけでなく、デザインや配置次第で住まいのインテリアとしても存在感を発揮します。

今回は、家族全員が快適に過ごせる手すりのデザインについて詳しく解説します。

手すりの高さ設計で実現する、みんなに優しい住まい

手すりの高さは、利用する人の体格によって適した位置が異なります。

一般的に、大人が使いやすい高さは床から75〜85cm程度とされていますが、小さなお子さんや高齢者にとっては、それよりも低い位置が適していることがあります。

例えば、小学生には60〜65cm、幼児には45〜50cm程度の高さが使いやすいとされています。

こうした身長差に対応するには、二段手すりを設置するのが効果的です。

上段を大人用、下段を子ども用に分けて設けることで、それぞれの身長に合ったサポートが可能になります。

こうした工夫により、家族全員が安心して移動できる、優しい住空間が作れます。

デザイン性と実用性を両立させる手すり選び

手すりを選ぶ際には、握りやすい形状を選ぶことが大切です。

子どもから高齢者までしっかり握れるサイズとして、直径32〜36mm程度の丸型がよく選ばれています。

また、表面に滑りにくい加工が施されたものを選ぶと、より安全性が高まります。

素材にもさまざまな種類があり、代表的なのは木製・ステンレス製・樹脂製などです。

中でも木製は、温かみのある質感で空間にやさしくなじみます。

一方、ステンレス製は耐久性に優れ、汚れにも強いため、メンテナンス性を重視する方におすすめです。

このように、手すりを選ぶ際は見た目の印象と使いやすさの両方に配慮しながら、空間に合った素材や形状を検討するとよいでしょう。

設置場所に合った手すりの配置を考える

手すりは、設置する場所によって求められる機能や設計が大きく異なります。

階段、浴室、トイレなど、それぞれの空間に合った配置が、安全性を高めます。

なかでも注意したいのが階段部分。

両側に手すりを設置することで、昇降時の安定感は格段に向上します。

さらに、階段の始まりと終わり部分は手すりを30cmほど延ばすと、より安心して利用できるでしょう。

また、水回りは滑りやすく転倒リスクが高いため、より慎重な設計が求められます。

例えば浴室では、立ち座りをサポートする縦手すりと、浴槽の出入りを助ける横手すりを併用するのが効果的です。

トイレの場合は、便器の横に設置する立ち座り用の手すりに加え、背もたれ付きのタイプを選ぶと、後ろ向きの姿勢でも身体をしっかり支えられます。

新築時には将来を見据えた対策を

手すりは後から設置しようとすると、工事費や手間が余分にかかる可能性があります。

そのため、新築の段階では手すりを取り付けない場合でも、将来を見越して下地を入れておくのがおすすめです。

今は必要性を感じていなくても、年齢やライフスタイルの変化によって設置が必要になる可能性は十分に考えられます。

あらかじめ補強を入れておけば、後々リフォームを行う際にも工事がスムーズになり、費用も抑えやすくなります。

まとめ



手すりは、単なる安全対策ではなく、家族みんなが安心して快適に暮らすための大切な設備です。

子どもの成長や高齢化といったライフステージの変化にあわせて、高さや設置場所を柔軟に計画できるのは、注文住宅ならではの魅力です。

見た目の美しさと使いやすさを両立させながら、家族一人ひとりのニーズに応じた手すりを取り入れることで、長く心地よく暮らせる住まいが実現します。



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