オーナー様は元々大阪にお住まいでしたが、平屋を建てたいというご希望から奈良へ移住を決断されました。
当該地は旗竿地のため、デメリットはあるものの大道路と面していないことを逆手に取った、プライベート性を保てる家と庭を提案しました。
南面に大開口とテラスがあるため、約20帖のLDKとお庭がシームレスにつながり、緑と光をうまく取り込んでいます。
明るいLDKながらも軒をつくることで夏の日除けにも対応できるよう、パッシブ設計を大切にしています。
LDKと主寝室・ファミリークロークの導線を分けることで、来客時はプライベートの空間が丸見えになりません。
玄関の木格子が織りなす端正なファサードはプライバシーを守りつつ、
素材と光の陰影を際立たせ、空間にギャラリーのような静謐さをもたらしています。